近年、企業にとってYouTubeは重要なマーケティングツールとなっています。しかし、地方の中小企業や個人でビジネスをしている方の場合、YouTubeでの動画の管理や投稿などを誰かに任せたいことも多いはずです。複数人でチャンネルを運営する場合に注意したいのは、セキュリティ面でのリスクです。そこで今回は、企業担当者向けに、YouTubeチャンネルの権限を安全に付与する方法について解説します。
※2024年5月31日現在の情報でまとめます。
目次
YouTubeチャンネルの権限付与によるメリット
1.投稿の手間が省ける
1本の動画の投稿にはおよそ10分ほど時間がかかります。しかし、慣れていないと投稿方法を調べるのに時間がかかったり、ベストな設定や状態で投稿ができなかったり、せっかく制作した動画でも継続が難しい状況になりかねません。そこで、YouTubeで権限を付与し、担当者をしっかり決めることで投稿の手間が省け、効率的に御社での運用を進めることができます。
2.第3者の気付きや分析が得られる
YouTubeに限ったことではありませんが、SNS運用をしていて自社の発信が正しいのか、動画がしっかり見られているのか、分析を行っていくことは非常に重要です。分析も含めてお願いすることで、第3者視点から今後の運用方針や戦略を組み立てることが可能になります。
3.チームワークで視聴者への対応が可能になる
YouTubeを含むSNS運用において、視聴者とのコミュニケーションは非常に重要です。日々の業務がある中で、これまで投稿した動画に対する反応を確認したり、コメントへの返信をしていくことは、負担になることでしょう。YouTube運用をチームで行うことで、視聴者への対応を迅速に行うことが可能になります。
YouTubeチャンネルの権限を付与するための手順
手順1|どこまでの権限を付与するか検討する
YouTubeチャンネルには、5種類の権限があります。それぞれ、チャンネルを管理、操作、表示する際のアクセスレベルが異なります。
- 所有者: チャンネルのすべての権限を持つ最も権限の高いレベル
- 管理者: 所有者と同じ権限を持つが、チャンネルを削除することはできない
- 編集者: 動画のアップロード、編集、公開、削除が可能
- 編集者(制限付き): 動画のアップロード、編集、ドラフトの削除のみが可能
- 閲覧者: チャンネルの詳細情報を閲覧できる(編集は不可)
- コミュニケーション管理者: コメントの管理とコミュニティ投稿の作成と編集が可能
権限付与の注意点
権限を付与する際に確認しておきたい事項には以下のようなことが考えられます。決める際の参考にしてみてください。
- 流出を考慮しYouTubeアカウントごと教えない
- 必要最低限の権限のみ付与する
- 定期的に権限を見直す
- 退職した従業員の権限を削除する
- 強力なパスワードを設定する
- 二段階認証を利用する
手順2|YouTube Studioから権限を付与するメンバーを追加する
- YouTube Studioにアクセスします。
- 左側のメニューから「設定」を選択します。
- 「メンバー」タブをクリックします。
- 「メンバーを追加」をクリックします。
- 付与したい権限を選択します。
- ユーザーのメールアドレスを入力します。
- 「送信」をクリックします。
手順3|依頼先へ確認をとり運用を開始する
手順2で付与した権限により必要な操作ができるか確認を行い、問題がなければこの状態で運用を進めていきます。
まとめ
ここまでのおさらいです。
- 誰にどこまでの権限を付与するか検討する。
- YouTube Studioから権限を付与するメンバーを追加する。
- 依頼先へ確認をとり、運用を開始する
YouTubeチャンネルの権限付与は、セキュリティ面を意識して行うことが重要です。今回紹介した方法を参考に、安全かつ効率的なチャンネル運営を実現してください。